2011年2月28日 「Don’t think , feeeel!!!」
今日のおやつ。(え?まだ午前中ですけど。)
この間観に行ったある彫刻家さんの展示で、
その方が述べられた言葉の数々が、とてもとても良くて、
今もその図録を開いては、作品とともに何度も読み返しているのですが、
つい自分の手癖で描いたものほど、後から見直してみたら恥ずかしくなってきていて、
そこに「巧く描いてやろう。」というあざとさが見えると、
どうも、もう、自分でげんなりしてしまうように‥‥。
よく絵の授業でも、
「これは品があっていいね。」とか、
「もう少し、品があるといいよね。」とか、
そういう言葉が出て来るのですが、
「品」なんて言葉は、かなりあいまいさを含む感覚的な言葉かもしれませんが、
でも言い得て妙と言いますか、
その「品がある」絵というのはやっぱり見ていて心地よく、
好感が持てて、ずっといつまでも見ていたくなる絵だったりするのです。
だから自分の中で、「品」についての感覚をたぐり寄せようとするのですが、
どうも、どうも、
わたし、上品でしょう?と押し付けがましいものにはつい萎えてしまうように、
絵も「どう?すごいでしょう?」と、
上辺だけの魅せ方、小手先の魅せ方ではもうダメなんだろうなあ、と自分で感じ始めています。
(ダメというのは、あくまでも自分自身について、です。
他の方のやり方や作品を否定するつもりは全くなく、あくまでも自分が描く絵について、です。)
絵だけじゃなくても、
結局自分が好きだなあと思える物をずっと大事にしたくなるような、
何を持ってるか、とか、何を着ているか、とかじゃなくて、
自分が好きだなあ、と思える感覚のもの、
そういうものを一つ一つ、
そういうものを残していけたらいいなあ、とぼんやり考えてみたりします。
「Don’t think , feeeel!!! だ!!」
「え?!な、なんですか、隊長?!」
「蹴ってみろ!」
「はあ?!いきなりすぎますよ!!」
「いいから、蹴ってみろ!!」
「‥‥(ビシッ、蹴る)」
「今のはなんだ、見せ物か?!
五感を研ぎ済ませろ。
もう一度蹴ってみろ!!」
「‥‥(ビシッ、再度蹴る)」
「五感を研ぎ済ませろと言ったんだ!怒りじゃない‥!」
「‥‥(ビシッ、再々度蹴る)。」
「よし、いいぞ!
今のは何か感じたか?!」
「はっ。え、えーっと‥。」
「(ピシッと私のおでこをはたく)
考えるな、感じろ!!
Don’t think , feeeel!!! だ!!!」
‥‥‥隊長、それ、あの映画の、あの名シーンのパクリですよね。笑
でも、ふとあの名シーンを思い出して、
そうだよなあ、そうだよなあ、と一人つぶやいてみるのです。
もう今は、ごまかしがきくような、そんなんじゃないんだ、と思う。いろいろと。
- 2011/02/28(月) 11:23:18|
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